こんにちは!プロキックボクサーの拓也(@kick_1028)です! 

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このニュース凄いショックでしたね。
今、ボクシングだけじゃなくてキックボクシング、総合もRIZINやRISEで盛り上がっています。
現にボクシング界は井上尚弥選手のWBSS出場や伊藤雅雪選手が海外でWBOのベルトを奪取したりと日本人選手の活躍が華々しいです。

本当に格闘技界が盛り上がって来て、地上波で熱を取り戻すのもこれからという時にひとつこういった悪いニュースが出てくると良い事よりも悪いほうが取り上げられてしまう。
それがとても悔しいです。
こんなにも選手が頑張っているのに、なぜトップの人間がこんなことをするのか理解できません。



成松大介選手に対するアスリート助成金の不正流用

2016 年リオデジャネイロ五輪にボクシング男子ライト級で出場した成松大介選手に対して日本スポーツ振興センター(JSC)は15年度に240万円の助成金を交付しましたが、3等分して別の2選手に80万円ずつ渡されていた事実が発覚しました。ボクシングで助成対象だったのは成松選手だけであり、不正流用の可能性があるためJSCは今後調査する方針のようです。
これは山根会長から「3人で分けるように」と指示されたようで、選手はトップから指示をされればいくらなんでも断れないですよね。
そして今年5月30日にボクシング連盟の幹部が成松選手と面談をし「会長の命令だとおかしくなるから、あなたが自分の意思で分けてやったと言ってくれると嬉しい」と事実を隠蔽するような発言もあったようです。翌日の31日には幹部から成松選手の口座に160万円が振り込まれたみたいですが、お金を戻したから済む話ではありません。




疑惑の奈良判定

試合の勝敗に関わる発言もしていたようです。
山根会長は元奈良県連盟の会長であり、奈良県の選手が試合をする場合には山根会長が既に決まっている審判の入れ替えをすることが多かったみたいで、話題になっているのは奈良県選手と岩手県選手の試合です。
赤コーナーの奈良県の選手が2回のダウンを喫したのに対し、青コーナーの岩手県の選手はノーダウン。
これだけを聞くと試合内容などはわからないですし、ダウンを挽回するクリーンヒットなどがあった場合は奈良県選手の勝ちもあり得ます。
しかし試合を見ていた観客からは「えー!」という声もあったり、勝ちを宣告された奈良県選手ですら自分の手が挙げられる時に躊躇いを見せるほど。
実際に審判員に対して勝敗に関わる発言をしていたと証言する人もおり「それを聞かないと使われなくなったり、審判の昇級審査を受けられなくなったりする」とパワハラの実態もあったようです。



山根会長が宿泊するホテルの部屋への"おもてなし"

これは山根会長が喜ぶとされている物をリスト化したもので、愛媛県ボクシング連盟が作成した"おもてなしリスト"と呼ばれるものです。

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勝敗にも関与する山根会長ですから、接待する側もこれだけの物を用意するのも無理はありません。
会長が宿泊するホテルの部屋の机にはおもてなしリストに載っている物が用意されていたようです。
しかしこれは会長が要求したものではなく、愛媛県側が会長が喜ばれた物を元に作成したようです。

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日本ボクシング連盟が告発状に反論声明も

日本ボクシング連盟はこれらの一件に対して謝罪をする一方、事実とは異なる部分が多くあると反論声明も発表しています。
 同連盟のホームページ上に「ご報告」と題し、一連の騒動に対して「この度、TV局、新聞等において、当連盟に対する告発状がJOC等に提出されたとの報道がなされております。この様な事態になり、アマチュアボクシングファンの皆様、選手の皆様、関係者の皆様に、多大なご迷惑をおかけしたこと、まずお詫び申し上げます」と謝罪した。
 続いて「しかしながら、告発状記載の事実関係については、事実と異なる部分が多くあり、そのため、一連のマスメディアにおける報道も、正しい事実関係を反映しているとは言えません。今後は告発状に対するJOC等の判断を待って、当連盟としての方針、対策を講じていく所存です」と内容に対して反論する声明を出した。
スポーツ報知より引用




まとめ

333人もの方から告発状があれば事実とは異なることもいくつかはあるでしょう。
しかしながら、してはいけないことが多くあったことも事実でしょう。
村田選手も怒りの声を自身のフェイスブックに更新しています。

格闘技と一言で言ってもボクシングやキックボクシング、レスリングなど様々な競技があります。
ボクシング界とキックボクシング界もまた違います。
しかし、その中のひとつがこうしてニュースに挙げられてしまうと「格闘技は」と悪く言われてしまうのも事実です。
僕も一選手として、一格闘技ファンとして、もっと格闘技が盛り上がってほしいですし、評価されるスポーツでありたいと思っています。
そのためにもこういった事件が少なくなることを願っています。


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